ABOUT
「アートの島=天王洲アイル」
このプロジェクトを通じて、屋外アートと屋内アートの活用による天王洲アイルの魅力あるまちづくりを創造し、水辺で出会う日本文化とアートのコミュニケーションを図ります。
(新規作品)
1
This is Mr. Shirai
世の中にある多くのものが輸入により形成されている輸入大国・日本。PROFILE
2018年、電車での移動時間にスマートフォンを使い、指で絵を描きだしたことからクリエーション活動をスタート。展示場所:天王洲オーシャンスクエア公開空地 立体設置
2
Anonymous (アノニマス)
今作は匿名の人体に這う影の反復だけを抽出し、複雑なステンレス線の羅列に置き換えた彫刻である。彫刻を見つつ視点を動かすとステンレス線の複雑な連なり、重なりが干渉縞(モアレ)の効果を生む。更にステンレスの鏡面効果により空間は彫刻に写し込まれ、相乗して彫刻は映像化する。強固な物質は去勢され、ゆらゆらと曖昧に漂う亡霊のように映るだろう。PROFILE
1981年、東京都生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科博士課程工芸専攻を修了。鉄という物質を使って物質の持つ意味や役割、手触りを鑑賞者に再認識させる事をテーマに作品を制作。近年は鉄という素材を足掛かりに社会に潜在する様々な「境界」を探る作品を展開。展示場所:天王洲パークサイドビル公開空地 立体設置
3
River eyes
天王洲は都市にある水辺の街。様々な目的でここを訪れる人々が日々行き交っている。ここを訪れると、高層ビル、川や緑などの自然に加えアートが至る所にある。それらを見る人々の眼差しが色々な表情をしている。その人々の様々な眼差しからイメージした。PROFILE
1990年生まれ東京都在住。展示場所:三井不動産レジデンシャル仮囲い(運河側)
4
創生の時空間
核となる中心部は太古から姿を変えず命をつなぐ「オウムガイ」をモチーフに、それを支える鉄筋のフレームは非日常の時間の概念が流れる空間をイメージした作品です。PROFILE
1965生まれ東京都在住/1991年東京藝術大学工芸科卒/1993年同大学院鍛金修了展示場所:天王洲ピア桟橋エントランス 立体設置
5
Mayu (掲示期間~3/31)
本作は欧米のバレエ団に所属後、現在ニューヨークでフリーランスとして活躍するダンサーである小栗麻由とのコラボレーションとして生まれた。ヨーロッパで数年を過ごした後に移民としてアメリカに渡った写真家とダンサーの二人はニューヨークで出会い、マイノリティの女性というよく似た境遇をもとに、このシリーズにたどり着く。ひとりのアノニマスな女性のしなやかな身体の表現を通して、夢を追いながら異国で暮らす者の理想と現実、葛藤、意志が投影されている。ノスタルジックな風景の中にありながらも、表情は読み取れず、どこか居場所のなさを感じさせるMayuの姿は、自身のアイデンティティを探し続ける市田自身のポートレイトでもあるようだ。PROFILE
1985年福岡県生まれ。2006年、東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。その後、イイノ・メディアプロにてスタジオマンとして3年半ほど働いたのち渡英。2012年より拠点をニューヨークに移したのち、現在はロンドンのウェストミンスター大学で写真芸術の修士号を取得中。2016年、JAPAN PHOTO AWARD受賞。2018年にはFotofilmic18に入選し、「Fotofilmic18 Shortlist Show」(カナダ)に参加。展示場所:天王洲ふれあい橋
6
OPEN FRUIT IS GOD (掲示期間~3/31)
「OPEN FRUIT IS GOD」というタイトルは、友人宅の冷蔵庫に貼られていた英単語のマグネットを撮影したことに由来する。このセンテンスのように、一見すると意味を持たない本作だが、一貫して旅を通して写真を撮ってきた清水が、それまでとは違う視点でものごとを発見しようと思ったのがきっかけで始まった。あえて感情的な要素を排除し、特定のメッセージを持たない写真を選ぶことで、対象とニュートラルに向き合う作品となっている。旅の隙間で不意にすれ違うまったく異質な光景、偶然生じたグラフィカルな組み合わせ、無意味で心地よい場面などをストックし続けるシリーズである。PROFILE
1989年生まれ。2012年お茶ノ水大学卒業。スタジオアシスタント、書店での写真集担当を経てフリーに。古書や旅行からインスピレーションを得て作品を制作している。主な個展に、「icedland」(2014年)、「OPEN FRUIT IS GOD」(2015年)、「The plants in the Voynich Manuscript」(2019年)がある。 主なグループ展に「New Japanese Photographers 日本の新進写真家たち vol.2」(2015年)、浅間国際フォトフェスティバル(2018年)。作品集に『OPEN FRUIT IS GOD』(2015年)がある。展示場所:旧東品川清掃作業所 運河側フェンス
(継続作品)
7
時空の交差するところ
生物の持つ時間性、自然素材の持つ時間性、人の営みのある文明社会の時間性、、、様々に流れる時の概念が交差する空間を「時空の交差するところ」としてイメージした。浮き桟橋もまた、運河と陸をコンタクトする、⽔と地の交差する場所でもある。そこに、この作品があることで、多くの意識が交差し、鑑賞者の様々なイマジネーションを刺激することを期待しています。屋外展示とのことで、植物はすぐ枯れてしまうため、今回は特別演出として、上部の植物を活ける部分を金属で造作し、作品内部からの照明で夜間は上部から光があふれます。PROFILE
1965 生まれ東京都在住。 1991 東京藝術大学工芸科卒、1993 年同大学院鍛金修了。 主に鉄の朽ちる姿の作品を展示 / 発表するかたわら、テレビ / 映画などのメディアへのオブジェ参加、野外彫刻、舞台美術、店舗 / 空間デザイン、インテリア作品などジャンルにとらわれず活動中。代表作に、アクアマリンふくしま海洋科学館野外彫刻、NHK「音のある風景」フジ TV「鹿男あをによし」テレビ朝日「やすらぎの郷」 などがある。展示場所:天王洲セントラルタワー エレベーターホール
8
Sleeping City
この作品は、眠らない街東京…ではなく普段働いてる建物や機械などが休日に眠ってる壁画です。天王洲は昼は忙しいビジネスの町ですが、休日になると観光客や家族連れが訪れる緩やかな雰囲気を持っています。そういう休日のリラックスしたムードを壁画として描き、湾岸エリアのおおらかさを表現できればと考えています。(一部継続作品)PROFILE
1984年神奈川県に生まれ、2010年東京藝術大学先端芸術表現科大学院を卒業、2012年より高須咲恵とともにアーティストコレクティブ「SIDE CORE」を発足。アメリカで過ごした高校生活でグラフィティ文化に触れて以来、グラフィティやストリートアート、それらの文化に接続される表現の歴史を調査し、作品制作に反映させている。展示場所:東京モノレール 天王洲アイル駅改札前
9
See a Song
天王洲を歩いていると、音楽がどこからか聞こえてくるような、鼻歌を歌いたくなるような、そんな空気があるように感じます。公園の入り口にもなっており、多様な人が行き交う項の場所に、新たな発見の楽しさや色と形の響きあいで、それと似た感覚を届けられたらと思います。PROFILE
神奈川県藤沢市出身。東京を拠点にペインティング作品をはじめ、ミューラル、オリジナル商品のデザインなど様々な活動を展開。具象でありながら抽象絵画のような大胆かつトリッキーな世界観は鑑賞者のイマジネーションを誘発しそれぞれの感じ方や捉え方、気づきを与える。近年は国外でのプロジェクトにも積極的に参加。Nike、SHAKE SHACK、Sony Musicなどの企業とのコラボレーションにも注目が集まる。展示場所:天王洲公園車庫
10
巡り循る
運河沿いのごみ処理場跡と埋立て地から、循環というテーマを想起しました。水と土がめぐりめぐって全ては繋がり、また自然に還っていく、というイメージです。 この場所が新しく活用され、シャッターが開いた時には、渦に動きが与えられます。 空間と観る方をも巻き込んで一体となるような作品 になってくれたらと願います。PROFILE
1988年 東京都生まれ。2015年 東京藝術大学大学院 油画専攻 修士課程 修了。 視覚的なしかけを利用した作品によって、2次元の絵がまわりの環境と干渉し合い、非日常の異空間を発生させる。近年は日本における’空間’の概念的な捉え方に焦点を当て、折り紙をモチーフに立体的に見えるように描くシリーズにも取り組んでいる。近年の主な個展に、2018年「being」rin art association、2017年「Link」西武渋谷店 全館プロモーションなど。展示場所:東品川清掃作業所
11
Organic Blue
ストローク(筆跡)は、人間の根源的なコミュニケーションの手段としての文字の原型であり、洞窟壁画からインスピレーションを受けています。生命の根源の水場にふさわしいと考えました。新たなコミュニケーションの発着場として船着場が新たなシンボルとなるように描きました。水辺との調和から水色にしました。天王洲という都市と水辺の自然の調和をストローク(筆跡)に込めています。PROFILE
1981年ブラジル生まれ。ブラジル、サンパウロで活躍するグラフィティアーティスト。アールヌーボー、シュールレアリスム、表現主義に影響を受け、近年では新たな表現に挑戦することでグラフィティ表現の可能性を広げている。主なグループ展に「Compendium: Post Graffiti Contemporary Abstraction」(Treason Gallery, 2017)など。ヨーロッパ、アメリカを中心に様々な場所で展示を行い、活躍している。展示場所:東品川2丁目 桟橋待合所
12
どこまでも繋がっていく
絵描きとしていつかこのくらいのサイズの絵を描いてみたいといつもどの街でも大きな壁を見上げて思っていた、そしてその時に描くべきものの一つに水があると思っていた。こんなにも身近なしかし形のない水についてよくよく考えてみると不思議な気持ちになる、それはなんだか命について考えることと似ていると思う。空から降り注ぎ、地中の中へ栄養を運び、植物を育て、生き物へ入り込み、抜け出し、集まり、流れ、再び空へ、その繰り返し。言葉にするとなにやら難しいような言えてないような感じだけれど、大切な生命力の象徴として、素晴らしい豊かさを感じてもらえるようにこの絵をここに描きました。おいしい水を飲むように深く考えずに見てもらえたら嬉しいです。PROFILE
1981年東京都生まれ、東京在住展示場所:三信倉庫
13
“The Shamisen” Shinagawa 2019
この壁画は鈴木春信の浮世絵「見立芥川」を題材にして描かれています。今回の壁画制作にあたって、日本について考えたときに、まず木版画(浮世絵)を題材にすることが頭に浮かんでいました。木版画や浮世絵をリサーチした中で、川辺で三味線を弾いている二人の女性の画を教えていただき、それを元にスケッチを制作しました。絵の中の三味線の弦の波形と、今回の壁の表面の波形がシンクロしていたことや、水辺にこの人物がいるという環境もぴたりと合い、天王洲に新しく浮世絵の風景をつくることができると考えています。PROFILE
カリフォルニア州パロアルト生まれ、バルセロナで育ち、アーティストしての活動を開始。15年の間に世界中の公共空間で活動を展開している。地域住民から公共機関、特にインターネット上の膨大なフォロアーから支持を集めている。アリス自身はメディアへの露出や活動について多くを語ることはないが、近年アリスによって10年間分の活動を紹介する画『OUTDOORS』が出版され、グローバルに広がる活動がどのような意味を持つのかということを記している。展示場所:東横INN立体駐車場
14
Looking for words
「Looking for words」は文字を文字として認識できないと、この世界はどのように見えるのか。このことをテーマに制作しているシリーズの作品です。もし文字が読めず、文字として認識できないのならば、文字の形は建物に見え、そして地図にもなり得ます。様々な言語で働き暮らす人々と、その都市環境が天王洲にあると聞きました。この壁が様々な想像力を膨らませてくれるきっかけになると嬉しいです。PROFILE
ルーカスは幼い頃「難読症」を患い、正しく文章を読むことが困難だった。彼には、文字の形がボヤけ、文字がページから溢れ出して飛び回って見えていたと話す。そのため「文字」が持つ意味の枠組みを超え、図形や構造体として見て、繰り返すリズムとして捉え直すことで、難読症を克服していった。彼の絵画表現はその経験を元にし、判読不可能で、未知のものを象徴する形、記号、図表として描いている。展示場所:寺田倉庫T33
15
東京/ 天王洲
東京/ 天王洲の活気あるイメージをグラフィティを通して描いています。描かれているのは、天王洲の海辺や、道を行きかう人々の足、運河沿いに見えるビル群です。これらの絵は、実はグラフィティの文字になっていて、それらが重なり合い街の活気あり雑多なイメージを描きました。PROFILE
10代でストリートアートを始めたDIEGOは、街に落ちていたペットボトルや紙くず、路上で見かけたねずみや、道を走る車など、街で普段何気なく目にするモノを、ユーモラスに擬人化、文字化させ、抽象絵画として描いている。独自に発展させたgraffitiやストリートアートは、絵画、壁画、graffitiやコンセプチュアルアートにまで、少しずつ活動の幅を広げている。また自身も壁画プロジェクトを展開し、世界各国のアーティスト達に壁画の場を提供している。展示場所:ボンドストリート
16
Oracle Bone Script Connection
この壁画は漢字の原初形態である「甲骨文字」を題材にしています。ポーランド出身のシュムスキーは世界中の古代文字を題材にした壁画や絵画作品を多数制作しているアーティストです。甲骨文字とは、亀の甲羅や獣の肩甲骨に小さな穴を穿ち、熱した金属棒を穴に差し込み、そこに生じたひび割れによって占いをするという古代中国の文化です。この壁画の右側にある抽象的な絵柄は、まさに甲骨にひび割れが入った模様を表しています。また周辺に描かれている文字や抽象的な記号は、甲骨文字をアルファベットと組み合わせ、シュムスキー独自に作り出した文字です。この文字は、水の中にいる微生物を顕微鏡で拡大して見たような、原始的で有機的な生物の連なりに見えます。シュムスキーのミステリアスな古代文字のような、微生物のようなパターンは、互いにくっついたり離れたりしながら存在し、天王洲運河沿いのこの壁画を通じて新たな営みが生まれてくる予感を感じさせるものとなります。PROFILE
1992年グダニスク(ポーランド)生まれ。ワルシャワ美術アカデミーメディアアート学科卒業。キャンバス、ノート、壁画を通じてポップカルチャー、広告やプラスチックの屑などを題材とした光景が広げるような作品を展開。シュムスキは世界の視覚的な鮮やかさを非難したり暴いたりするのではなく、自らの絵画を検証し、分類することによって、廃棄物から創造へとつながる源を見出す。シュムスキはカロリナ・メウニツカと共に《生きる意味を求めて》という旅のシリーズを開始。その過程において、日本、特に沖縄も含めたシャーマニズムの実践につながる場所を見出す。展示場所:パナソニック東品川ビル2号館
イベントタイトル:
TENNOZ ART FESTIVAL 2021期間:
2022年3月1日(木)~2022年3月31日(以降、一部を除き通常展示)会場:
天王洲エリア 計16会場(新規6箇所、継続10箇所)新規展示アーティスト:
市田小百合(Sayuri Ichida)/ 清水はるみ(Harumi Shimizu)/KINJO(キンジョー)/COIN PARKING DELIVERY(コイン パーキング デリバリー)/加藤 智大(Tomohiro Kato)/日比淳史(HIBI Kiyosi)継続展示アーティスト:
松下徹(Tohru Matsushita)/Keeenue(キーニュ)/吉野もも(Momo Yoshino)/淺井裕介(Yusuke Asai)/ARYZ(アリス)/ DIEGO(ディエゴ)/ Rafael Sliks(ラファエルスリクス)/Lucas Dupuy(ルーカス・デュピュイ)/Stachu Szumski(スタフ・シュムスキ)お問い合わせ
(取材及び本件に関するお問い合わせ、写真をご希望の際は下記までご連絡下さい。)
天王洲アートフェスティバル2021
事務局 八幡拓馬
〒140-000
東京都品川区東品川2-6-10
© 2022 TENNOZ ART FESTIVAL 2021